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【コラム シニアライフ1】「80・50問題」を考える

引きこもりの長期化・高齢化により、家族全体が社会的に孤立する深刻なケースが目立ちはじめています。今回は、近年社会問題となっている「80・50問題」についてお伝えします。

◇ 80・50問題とは

80・50問題とは、80歳代の親と50歳代の子どもの組み合わせによる生活問題のことを指します。親が無職で収入の無い成人した子を経済的に支え続けるうちに、親が現役を引退する年齢になってしまい、その後も親の年金によって親子の生活費負担し続けていき、次第に経済的に困窮してことです。

本来なら、親が80歳を迎える頃には子とは別世帯で余生を過ごすのが一般的でしょう。ところが、80・50問題を抱える家族は、定職に就かない子を生活面・金銭面ともに親が支えねばなりません。高齢になるほど医療や介護の支出は増え、家計の破綻リスクは高くなります。引きこもりの子を抱え、何か問題が生じても周囲に助けを求めることもできず、不幸な事件につながる事例も多数報告されています。

 

◇ 80・50問題の原因と解決にむけて

80・50問題の原因は、1980~1990年代に顕在化した若者の引きこもりを放置したことにあると指摘されています。学校や会社での躓きをきっかけに、数十年間の長きにわたり引きこもり生活を続けている実態が伺えます。

2000年以降には、非正規雇用や派遣社員が増加、長引く不況の影響もあり、解雇やリストラが多くありました。突然仕事が無くなるショックから、社会との接触を自ら断ってしまう方も多くいます。一度レールから外れると戻ることが容易ではないという社会構造にも問題があると考えられます。

病気やケガ、精神疾患が引きこもりの原因となったり、親の介護がきっかけで介護離職に陥り、そのまま引きこもりになるケースもあります。理由は様々ですが、何かのきっかけで自信をなくし、自分は世間から必要とされていないと思いつめ、社会的に孤立してしまうのです。80・50問題の解決には、社会的孤立を防ぐ多様な支援が求められます。本人や家族だけで抱え込むことのないよう、市区町村の福祉課、引きこもり地域支援センター、生活困窮者支援窓口など行政サポートの積極的な関わりが必要です。

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